発表3:「受け継がれる森蘊らしさ」

名前:松丸倫子(M1) 薛旻旻(M1) 島内響香(B4) 山口麻裕子(B4)
概要:
森蘊研究成果報告書「昭和の作庭記―森蘊の業績と日本庭園史の作成」から“森蘊らしさ”を言葉として抽出した。重複する内容も含め80ほどの言葉が抽出され、それらを作庭思考・研究・地形・石・復元整備・人物像の6つに分類した。「地形」と「石」については作庭の内容ではあるが“森蘊らしさ”が顕著に現れる内容であったため、それぞれ別のカテゴリーとした。

見学に行った際に撮影した東大寺龍蔵院庭園と森蘊庭園研究室(森蘊旧宅)の写真から、抽出した言葉をもとに私たちなりの観点で“森蘊らしさ”が空間として表れている箇所を探し、それらを写真に書き込む作業を行なった。写真から読み取れる内容には限りがあるが、特徴的である「地形」と「石」に関する内容や、森蘊が原点とした作庭記や寝殿造系庭園について調べながら抽出した言葉と照らし合わせた。

さらに、森蘊の孫弟子にあたる土屋裕さん、大岸禄弥さんの作庭した庭に関しても、抽出した言葉と撮影した写真との照らし合わせを行なった。お二人に作庭に見られる“森蘊らしさ”を探りながら、作庭されたご本人に実際の設計意図等を伺うことで「受け継がれる森蘊らしさ」について考察した。土屋さんの庭に関しては「灯籠」の置き方、大岸さんの庭に関しては「石」の使い方にそれぞれ着目した。森蘊が作庭した庭と現在それを受け継ぐお二人が作庭する庭とでは規模が異なるため同等に比較することは難しいが、世代を超えても受け継がれる“森蘊らしさ”が読み取れたのではないかと感じる。

作庭されたご本人に対して作品を分析して発表するという挑戦的な内容であったが、お二人が大変興味を持ってくださり、今後の作庭にさらなる“森蘊らしさ”が現れると大変嬉しく興味深く思う。



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