発表4:MORI OSAMU’s ASOBI SCRAP

名前:近藤 佑衣(B4)、殿山 愛弓(M1)、中川 愛美(M2)
概要:
今回の見学会を通して足を運んだ庭園について、私たちが日々専門的に学んでいる分野のフィルターを通してではなく、一若者として、一知識のないものとして、それぞれの場に訪れた時に視覚的にはたまた感覚的にどのようにその空間を感じ取るのか、という部分を主軸に『MORI OSAMU’s ASOBI SCRAP』を作成した。
そして、森韞から土屋さん、大岸さんと3世代にわたって、その技術と意匠的な工夫がどのように継承されているのかについて「水」「石」「木」の3要素に分けて写真を「SCRAP」していくこととした。
ふとこの見学会を振り返った際に、木屋で昼食をとったことを思い出した。庭園とは本来ゆったりと過ごすためにあるのではないかと考え、それぞれの庭園ではどのような食事やお茶菓子が似合うのだろうかと、学生側の遊び心も込めた「ASOBI SCRAP」としてまとめた。

6つの見学先を通して、「水」にはその土地それぞれの地形が持つ傾斜にあわせた流れが組み込まれているように、「石」はそれぞれの庭園を特徴付ける重要な要素であり、一つ一つ異なる形の石の配置や組み合わせにより庭園に動きを与える効果があると感じた。そして「木」には曲線と直線が作り出すコントラストが庭の美しさを際立たせてながら景色を映えさせているのではないだろうか。

日本庭園の技術とその継承について、堅苦しく構えず、穏やかに時間を過ごすための空間としてもっと広く、若年層にまで浸透するきっかけになればと思う。





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